2023(インテグレーション)大会 競技概要
目次
開催概要
2023 インテグレーション大会 チャレンジテーマ

工場内自動搬送で用いられる自動運転システムには、車両価格の低さと高いタスク処理能力の両立を求められます。それゆえに、限られたコンピューティングリソースとシンプルなセンサ構成の制約下で、安全性、可用性、走破性をバランス良く達成することが課題です。
安全性

人とロボットが協働する環境では、設備の影から現れる作業員との出会い頭の事故を防止すること、無作為に通路上に置かれた残置物を発見し、確実かつ安全に停止することが求められます。
可用性

石油化学プラントなどでは、地面近くに設置されたパイプから放出される蒸気が、センサーの視野を遮ることがあります。多様な環境下での走行には、蒸気、煙の存在する環境でも走行可能な認知システムが求められます。
走破性

工場や倉庫の室内空間には、フォークリフトがぎりぎり通過できる程度の細い道や、設備機械や棚などの間を縫う様に走る通路があります。そのため、複雑な細い道をスムーズに走行できる機能を開発する必要があります。
競技説明 - インテグレーション大会

概要
参加者の皆様には、Autoware.Universeをベースとした、自動運転ソフトウェアを開発していただきます。開発したソフトウェアをインテグレーションした自動運転車で、テーマに基づいた3つの課題をクリアし、短い時間でコースを完走することが目標です。
予選では、デジタルツインの自動運転シミュレーター AWSIM上で自動運転車を走行させます。
本選では、実際の車両で取得したデータをもとに、車両のチューニング、開発を行った後、予選と同様のコースに挑みます。
チャレンジ課題
競技コース上面図

課題1 障害物検知停止 (ダンボール)
クリア条件: 障害物をの手前で停車すること

課題2 狭路走行 (S字カーブ、L字クランク)
クリア条件: 設置物に衝突せず、完走すること

開発環境について
- 予選では、開発環境としてUbuntu 22.04 が動作するパソコンを参加者様でご準備いただく必要があります。また、Autoware(ローカル環境でシミュレーターを使用する場合はAWSIMも)の導入に関しては下記より必要なスペック等を確認ください。https://automotiveaichallenge.github.io/aichallenge2023-sim/index.html
- 決勝大会進出者には開発用のノートパソコンの貸出を予定しております。
- 競技用のレポジトリや競技内容の詳細は、7月初旬の公開を予定しております。