コンペティション
競技概要
本競技は、自動走行車両によるサーキット走行タイムをオンライン上のシミュレータで競うものです。
本競技で使用する自動運転シミュレーションは、東京大学大学院情報理工学系研究科の加藤 真平准教授が研究代表を務める科学技術振興機構(JST)CREST事業「完全自動運転における危険と異常の予測」の成果を活用して構築されました。
競技全体に関するルール
- Autowareで利用可能なオープンソースシミュレータ(LGSVL)を活用したシナリオを走破できるソースコードを作成いただきます。
- シナリオは、サーキット場のコース1周を走行する時間を競うタイムアタック競技とします。
- 参加者は、与えられたシナリオをクリアできるようソースコードを作成して、まずはローカル環境で検証をします。
- オンライン環境にソースコードをアップロードすることで、オンライン上でシミュレーションが実施されて、タイムが出ます。最後にアップロードされたソースコードのシミュレーション結果のタイムに基づいて順位を決定します。(例えば、アップロード1回目の結果は5分、2回目は3分、3回目は4分、の場合、最後に提出された4分が採用されます。)
走行環境・シナリオに関する説明
走行環境
- サーキット場のコース外周(全長約4km)を1周します。
自動走行車両
- 自動走行を行う車両にはレーシングカーを使用します。
- 最大で約160km/hの速度での走行が可能です。
シナリオ
- NPC車両5台、自車両1台の計6台でコースを一周します。
- コースには上画像①~③のチェックポイントが設置されています。①から③まで順番に全てのチェックポイントを車両が通過したとき、ゴールしたと判定されます。
○ チェックポイントは上画像のようにCube状に定義されています。
○ チェックポイントと車両が少しでも重なった時、チェックポイントを通過したと判定されます。 - スタート位置では前列3台、後列2台+自車両の配置です。自車両は後列外側の最後尾の位置から始まります。
- NPC車両の動きは固定されていて、それぞれコース内側、中央、外側のどれかのみを沿って走行するように設定されています。
- より早くゴールするため、他車両の追い抜きなどを行いながら走行してください。
その他ルール
- 制限時間は5分です。5分を超えた場合には失格となります。
- コース外に出た場合はコース外にいた時間分最終的なスコアにペナルティが加算されます。
○ Laneletの範囲内をコースと定義します。
○ 車両のbase_link位置がLaneletからはみ出しているとき、コース外と判定されます。 - 他車両との衝突した場合、1回の衝突ごとに5秒のペナルティが加算されます。
- ローカルシミュレーションとオンラインシミュレーションでは、NPC車両の経路・速度の設定が異なります。
スケジュール
第3回自動運転AIチャレンジへのエントリーは締切となりました
エントリー後の競技進行はgithub上で展開致します。
チームリーダーのgithubアカウントが必要です。
チームリーダーのgithubアカウントが必要です。
第3回自動運転AIチャレンジ 推奨環境
本大会で使用していただくPCの動作環境として以下を推奨しております。
OS | Ubuntu 20.04 |
CPU | Intel Corei7(8コア)以上 |
GPU | NVIDIA Geforce RTX2080(GTX1080Ti)以上(GPU実装のあるROSノードを実装する場合) NVIDIA Geforce GTX1080以上(GPU実装のあるROSノードを実装しない場合) |
メモリ | 32GB以上 |
ストレージ | SSD 30GB 以上 |
上記のスペックのPCが用意できない場合、LGSVLシミュレータ動作PCとAutoware動作PCを分けて用意していただくことも可能です。環境はそれぞれ以下を推奨しております。
【LGSVLシミュレータ動作PC】 | |
OS | Ubuntu 20.04もしくはWindows 10 |
CPU | Intel Corei7(4コア)以上 |
GPU | NVIDIA Geforce GTX 1080 以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 20GB 以上 |
【Autoware動作PC】 | |
OS | Ubuntu 20.04 |
CPU | Intel Corei7(4コア)以上 |
GPU | NVIDIA Geforce GTX 1080 以上 (GPU実装のあるROSノードを実装しないのであればGPUは不要です) |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 10GB 以上 |
開発コードの権利および免責事項
当競技のシステムにアップロードされたコードの権利はコード開発者に属します。自動車技術会およびその業務委託先は、電磁的に提出されたデータ(コード)について、競技課題のスコアリング、結果検証の目的にのみ使用し、当該使用について開発者は利用許諾をするものとします。また、前記目的が完了次第破棄するものとします。開発者は、自ら提出したコードについては予選終了後に自動車技術会およびその業務委託先によって削除されることに予め同意するものとし、これに対して異議を述べないものとします。自動車技術会およびその業務委託先(クラウド環境などの再委託先含む)は、 電磁的に提出されたデータ(コード)について善良なる管理者の注意義務をもって取扱いますが、盗難、ハッキングその他不可抗力により発生した損害に対し免責とさせていただきます(本会および本会委託先の故意、過失によるものを除く)。