システムズエンジニアリング講座

システムズエンジニアリング講座

システムズエンジニアリング育成プログラム
<監修:INCOSE(International Council on Systems Engineering)日本支部(JCOSE)>

※日本の様々な産業へシステムズエンジニアリングを普及することを目的に活動を行っています。 JCOSEの詳細はこちら

講座の目的

 環境負荷の低減、安全な自動運転などに関する社会からの自動車への期待は高まる一方であり、自動車産業を取り巻く環境は今後、ますます厳しくなると考えられる.こうした環境の中で、自動車あるいはそれに関連するサービスを成功裏に世の中に提供し続けていくには、これらをシステムとして考え、それを実現するアプローチとしてシステムズエンジニアリングを用いることが有効になると考えられる。
本プログラムでは、組織を運営するマネジメント層に対してシステムズエンジニアリングの浸透を考えるための機会を提供するとともに、自動車分野に経験をもつエンジニア、これから自動車産業に関わろうとする初学者の方々がシステムとして自動車、あるいはそれを構成する要素を考え、サービスを含めたライフサイクル全体で成功裏に実現することを目指すための基礎を次のとおり提供する。

  • システムズエンジニアリングの基本的な考え方を身につけるための育成プログラム
  • システムズエンジニアリングの実践に向けて専門領域を越えて協働することの効果を理解するプログラム
  • 組織マネジメント層に対するシステムズエンジニアリング導入の理解を促すプログラム

 なお、システムズエンジニアリングの真の理解にはその実践を伴う必要がある。上記の育成プログラムに続いて、それぞれのエンジニアが所属する企業、組織等の中で実践につなげていくことが望まれる。

プログラム

システムズエンジニアリングの基本的な考え方を身につけるための育成プログラム

  • 〈システムズエンジニアリング初級〉
  • 第1回 実施時期:2022年9月28日,29日,日数:2日間 ⇒ 実施済
  • 第2回 実施時期:2023年3月22日,23日,日数:2日間 ⇒ 実施済
  • 第3回 実施時期:2023年8月30日31日,日数:2日間 ⇒ 実施済
  • 第4回 実施時期:2024年7月18日, 19日 日数:2日間
  • 〈システムズエンジニアリング中級〉
  • 第1回 実施時期:2023年2月15日,16日,日数:2日間 ⇒ 実施済
  • 第2回 実施時期:2023年8月8日9日,日数:2日間 ⇒ 実施済
  • 第3回 実施時期:2024年6月19日, 20日,日数:2日間

システムズエンジニアリングの実践に向けて専門領域を越えて協働することの効果を理解するプログラム

  • 〈エンジニア間の専門性の垣根を越えるワークショップ〉実施時期:2024年未定, 日数:1日

組織マネジメント層に対するシステムズエンジニアリング導入の理解を促すプログラム

  • 〈 システムズエンジニアリングシンポジウム〜複雑化する開発に組織として対応するために〜〉実施時期:2023年10月12日(木) ⇒ 実施済

開催概要

システムズエンジニアリング初級 第4回
会期 2024年7月18日(木)~19日(金)
会場 オンライン開催(Teams)
参加費
(2日間、税込)
  • 自動車技術会正会員 22,000円
  • 賛助会員 33,000円
  • ⼀般 44,000円
  • 学⽣会員 11,000円
テキスト

・講義テキスト(PDF)

・システムズエンジニアリングハンドブック第4版(参加費に含まれる。事前に登録先に郵送致します)
(テキストを既にお持ちの方は上記より5500円引きとなります)

お申込み方法 後日公開
主催 公益社団法人自動車技術会
共催(予定) 慶應義塾大学大学院SDM研究科
キャンセル期限 7月11日(木)までのキャンセルは無料、12日(金)以降のキャンセルは参加費を申し受けます。
プログラム(予定)

1日目

午前(講師:西村 秀和 氏)

  • システムズエンジニアリングの基礎、ライフサイクルステージ
  • システム思考・リーダーシップ、モデルを用いたコミュニケーション

午後(講師:西村 秀和 氏、河野 文昭 氏)

  • 開発プロセスとDual Vee
  • コンセプト定義 ビジネス分析、利害関係者のニーズと要求
  • 要求のトレーサビリティ、構成管理

2日目

午前(講師:西村 秀和 氏)

  • 良いシステム要求の特性(演習含む)
  • アーキテクチャ定義、機能および物理アーキテクチャ(演習含む)

午後(講師:西村 秀和 氏、河野 文昭 氏)

  • 致命的な手戻りを防止するための方策
  • 早い段階からの検証と妥当性確認
問合せ先 講座事務局 kisokouza@gakkai-web.net
                             
システムズエンジニアリング中級 第3回
会期 2024年6月19日(水)~20日(木)
会場 オンライン開催(Teams)
参加費
(2日間、税込)
  • 自動車技術会正会員 22,000円
  • 賛助会員 33,000円
  • ⼀般 44,000円
  • 学⽣会員 11,000円
テキスト

・講義テキスト(PDF)

・システムズエンジニアリングハンドブック第4版(参加費に含まれる。事前に登録先に郵送致します)
(テキストを既にお持ちの方は上記より5500円引きとなります)

お申込み方法 後日公開
主催 公益社団法人自動車技術会
共催(予定) 慶應義塾大学大学院SDM研究科
プログラム(予定)

1日目

午前(講師:西村 秀和 氏)

  • システムズエンジニアリング初級の振り返り
  • モデルベースシステムズエンジニアリングの基礎

午後(講師:西村 秀和 氏)

  • SysMLによるシステムのモデル記述
  • システムモデル記述に関する演習(ただしツールは利用しない)

2日目

午前(講師:河野 文昭 氏)

  • アーキテクチャに基づく安全分析
  • 安全分析の演習 (個人ワークおよびグループワーク)

午後(講師:西村 秀和 氏、楠 正篤 氏、水野 由子氏)

  • 検証、改良開発、PLEなどライフサイクルを通したシステムモデルの応用事例
キャンセル期限 6月12日(水)までのキャンセルは無料、13日(木)以降のキャンセルは参加費を申し受けます。
問合せ先 講座事務局 kisokouza@gakkai-web.net
システムズエンジニアリングシンポジウム ~複雑化する開発に組織として対応するために~
概要 専門領域をまたぐシステムズエンジニアリングの実践に関する講演に加え,組織へのこのアプローチの導入に関するディスカッションを行う.開発に携わるエンジニア,マネジメント層の皆さんにご参加いただきたい.
会期 2023年10月12日(木)
会場 名古屋国際会議場 国際会議室
参加費

無料

参加者からのご質問および回答を公開しています。

主催 公益社団法人自動車技術会
共催 慶應義塾大学大学院SDM研究科
監修 JCOSE
プログラム

9:30-9:40 開会の挨拶

9:40-10:10 車両リモート空調システムを対象とするMBSE適用の取り組み
      鈴木 祐、黒川 裕章、本多 清二(トヨタ自動車株式会社)
 近年、車両システムは急激に高機能化・複雑化しており、車両システム開発の更なる効率化が求められている。そのため、現在開発関係者の間で起きているシステム要求の認識齟齬によるやり直しや、要求変更時の影響範囲抽出漏れといった実務上の問題解決にMBSEの考え方や手法を適用し、その有用性を示す必要がある。今回スマートフォン、サーバや様々なECU間で通信するといった複雑性を持つリモート空調システムの要求仕様書設計を題材としてMBSEを適用した結果を報告する。

10:10-10:40 パワートレインとADASへのSE/MBSE適用に際しての課題分析と効果
       菖蒲 豊(日産自動車株式会社)
 パワートレイン(PWT)とADASという異なるドメインのシステム開発にSE/MBSEを適用する活動を推進してきた中で見えてきたその効果と課題についてお話する。SE/MBSEをテーラリングして適用するには、対象のシステム、開発プロセス、実施する組織を含めた現状の課題分析を行った上で、これを推進する必要がある。13年間SEの取り組みを続けてきたPWTと取り組み始めて5年のADASの両者での開発事例を紹介し、開発改革の難しさや課題、適用に際しての注意点やその効果について述べる。

10:40-11:10 SysMLv2へ – v1との違いと新標準から見るMBSEの進化
       Thomas BRUN、河村 憲(ダッソー・システムズ株式会社)
 MBSEの実践を支援するシステムズモデリング言語SysMLは、現在大きく進化しようとしている。2023年7月、新しい標準仕様SysMLv2のベータ版が、標準化団体OMGより発行された。SysMLv2では、利用性、表現力、拡張性等を高める言語体系とし、エンジニアリング活動に必要な情報との相互運用性を確保するAPI仕様を標準化している。SysMLの成り立ち、SysMLv1との具体的な差異を含めたSysMLv2の内容、そしてv2への移行の必要性やその狙いについて解説する。

11:10-11:20 休憩

11:20-12:10 パネルディスカッション:複雑化する自動車開発への対応
       パネリスト:上記講演発表者に加えて、中澤 孝志(日立Astemo株式会社)
       モデレータ:西村 秀和(慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科)

12:10-12:15 閉会の挨拶

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