TOP > バックナンバー > Vol.11 No.1 > 10 エンジン部品・潤滑油・トライボロジー
石川ら(10-1)は、超小型ギャップセンサを駆動できるテレメータ回路を開発し、エンジン回転数6000rpm全負荷の条件で、オイルリングの挙動計測を行った。
テレメータ回路は図10-1に示すように幅15mm、高さ63.5mmと小型でありコンロッドに搭載が可能である。
また図10-2に示すようにテレメータ側にコイルを貼り付け、クランク軸側に磁石を埋め込むことで自己発電する。従って電池が不要である。
本技術によって図10-3に示すようにオイルリングの挙動を計測できた。本手法は微小変位を高精度で計測でき、電池不要なため、計測の精度・効率が飛躍的に向上する。今後、本手法がピストンリングの挙動解明およびピストンリング性能向上のための強力なツールとなることが期待される。