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Vol.15 No.2

ガソリンエンジンI
宮川 浩
Hiroshi MIYAGAWA
本誌編集委員
JSAE ER Editorial Committee

 ガソリンエンジンIのセッションでは全4件の発表があり、3件が燃焼、1件が壁面衝突噴霧についての解析であった。代表して高速運転時のノッキング要因について検討した研究を以下に紹介する。

講演紹介(1)

 曾ら(1)は過給ガソリンエンジンの高速運転時に突発的に発生するヘビーノックの要因について数値解析を行った結果を報告した。著者らのこれまでの可視化試験において複数の自着火起点が発生することが示唆されている。本報では、LESを用いた複数サイクルの計算によるノッキング発生過程の再現が試みられた。近接する二か所で同時に自着火が発生した場合に圧力波が壁面近傍で高まり、この領域の未燃混合気が定容的に燃焼することにより強い圧力振動を生じることを示した(図1)。
 今後、以上のメカニズムが高速運転時に特有の現象であることの原因解明が期待される。

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【参考文献】
(1) 曾 昌志、窪山 達也、森吉 泰生:過給ガソリン機関の高回転高負荷運転時に発生するノッキングの解析、自動車技術会2024年秋季大会学術講演会講演予稿集、No.20246091