TOP > バックナンバー > Vol.15 No.4 > 着⽕・燃焼2
保木本ら(1)は、パッシブ副室式ガソリンエンジンの副室内ガス流動、その後の副室内自発光、および主室内のトーチ火炎形成の直接撮影により、副室内ガス流動とサイクルばらつきの関連を調査した。主室燃焼のサイクルばらつきは、副室/主室の最大差圧および最大差圧到達時期の位相で評価することができる(図1)。点火時期プラグ近傍流れ方向とそのサイクルにおける最大差圧を比較すると、副室中央部へ向けたある範囲内に局所流れが向いたサイクルで最大差圧は増加傾向となり、流れ方向がその範囲外となるサイクルでは火炎の偏りや副室上部を経由する火炎伝播となり最大差圧は低下する(図2)。本研究により副室設計のモデルベース開発が進むことが期待される。
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