事故自動緊急通報システム部門委員会

1.活動目的

交通事故による死傷者削減のための施策には、プリクラッシュ・クラッシュ・ポストクラッシュの三つのフェイズにおいて様々な方法が採られている。本委員会は最後のポストクラッシュのフェイズに焦点を絞り、事故自動緊急通報システムの普遍化と高度化を目的としている。具体的には、第一に事故発生により発出される緊急通報が接続機関を経て迅速に救援機関に伝わりより早い救命救急医療開始に繋げるために、近年の通信の大容量高速化の技術を取り入れた将来の在るべきシステムの全体像を提言することを行う。そして第二に緊急通報によって送られる画像を含めた大量なデータを取り込んだ通報情報の高度化について、現在急速な進歩を遂げている人工知能関連技術を取り入れて実現していくことを目的とする。これらの目的を遂行するためには、産官学の専門家が一堂に会し技術や社会システムの在り方を横断的に議論していくことが必要であり、そのための委員構成を実現し活動を行う。

2.委員長・幹事(2024-25年度)

委員長 宇治橋 貞幸(日本文理大学)
幹事
  • 佐藤 房子(一般財団法人日本自動車研究所)
  • 西本 哲也(日本大学)
  • 宮崎 祐介(東京工業大学)

3.主な対象分野・事項

  • 事故通報システム
  • 救命救急
  • ドライブレコーダー
  • ドクターヘリ
  • センサー技術
  • 法規

4.活動内容

委員会活動の目的を実現するために、「通報情報の高度化WG」および「緊急通報システムの普遍化WG」を設置する。前者WGでは人工知能や画像解析などの分野の研究者を新たに加え従来の緊急通報に関わる研究者と共に画像から抽出された情報を加えた通報情報の高度化実現に向けた研究活動を行う。後者WGでは車から接続機関を経て救援機関と救急病院への通報の流れに関わる自動車業界・接続機関・行政・医療機関の委員により前者WGの成果を検討しながら緊急通報システムの高度化に向けた議論を行う。二つのWGの活動は年に5回程度開催する本委員会にて報告し全委員の中で情報共有を円滑に行い、総合的な議論を行って各WGにフィードバックするというサイクルを機能させ有益な成果を生み出せるように活動する。
これらの成果は学術講演会やフォーラム等で披露できるように準備を行っていく。

5.技術のロードマップ

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