自動車工学基礎講座
講座の目的、対象
自動車は、様々な性能が絡み合って成り立っています。例えば、運動性能の技術開発をしている方がエンジン性能を全く知らないというのでは、昨今の技術開発はできなくなりつつあります。
また、最近の開発プロセスのフロントローディングの中で生産技術を知ることも重要になってきています。専門分野以外の技術について知識を習得することが日本のものづくりの一層の高度化を推し進めていくために必要不可欠です。
このような中、本会では自動車技術者の継続的な能力開発について検討し、次の方々を対象とした本講座を開講いたします。
- 自動車に係わる技術全般の知識を得たいと考えている入社後2~3年の技術者の方
- 熟練技術者で自分の専門以外の自動車技術分野について学びたい方
- 自動車について学びたい学生の方
- 電動化、つながる車、自動運転技術等で新たに自動車産業に参入する電機・通信・インフラ産業等のエンジニア、研究者
講義の前提となる予備知識は、大学理工系で学ぶ数学・力学で、特に機械系の力学の知識があれば、今まで学んだことが自動車技術として整理・理解することができます。予備知識の有無にかかわらず、様々な方が自動車技術の基礎知識を習得していただけるよう、出来る限り平易に解説いたします。
ご参加1日にあたり、6CPDポイントが付与されます。技術者能力開発支援システムはこちらをご覧下さい。
モーターサイクル工学基礎講座2024 開催概要
1.会期・会場:2024年9月25日(水)、26日(木) パート1,パート2 於 静岡文化芸術大学(静岡県浜松市)
9月27日(金) ~10月4日(金) パート3 運動特性編オンデマンド 於 オンライン
2.参加登録料:正会員、学生会員5,500円、賛助会員8,250円、一般11,000円(税込、各パート毎)
(パート3は書籍(みんなのモーターサイクル工学講座運動のひみつ)込み。書籍なしは参加料より2,200円(税込)引き)
3. 企 画:技術者育成委員会・モーターサイクル工学基礎講座実施委員会
パート3運動特性分野監修:二輪車の運動特性部門委員会
4. プログラム(予定):
月/日 | 時間 | 開催時間 | 講座名 | 講師 |
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パート① 9月25日 (水) |
10:30-13:00 | 150 | 受付・車両見学・昼食 | |
13:00-13:10 | 10 | 開講挨拶・注意事項 | ||
13:10-14:20 | 70 | 開発概要 | 安井 信博 氏 (スズキ) | |
14:30-15:00 | 30 | 車体開発 | 安井 信博 氏 (スズキ) | |
15:10-16:00 16:10-17:10 |
50 60 |
デザイン オートバイの進化 |
野口 浩稔 氏(ヤマハ発動機) 秋元 一志 氏 (本田技術研究所) |
|
17:30-19:30 | 120 | 交流会 | 要事前申込、参加費2750円(税込) | |
パート② 9月26日 (木) |
8:30-10:20 | 110 | エンジン | 岡田 和典 氏(本田技研工業) |
10:30-11:50 | 80 | 動力伝達系 | 成岡 翔平 氏(カワサキモータース) | |
11:50-13:20 |
90 | 車両見学・昼食 | ||
13:20-14:20 | 60 | 生産技術 | 倉橋 秀範 氏 (本田技研工業) | |
14:30-15:30 | 60 | 技術者倫理 | 本澤 養樹 氏(滋賀医科大学) | |
15:30-16:30 | 90 | 展示物・車両見学 | ||
パート③ 9/27(金) ~10/4(金) |
オンデマンド 配信 | 60 | 二輪車の「法規・認証」 | (本田技研工業) |
60 | 論理的文章作成メソッド | 日本漢字能力検定協会 | ||
120 | 運動性能1,2 | 二輪車の運動特性部門委員会 |
||
60 | タイヤ | |||
60 | 人間二輪車系 | |||
60 | サスペンション | |||
60 | ブレーキ |
(プログラムは都合により変更となる可能性があります)
5.お申込み: 終了いたしました。
6.お申込み期限:2024年9月18日(水)
7.キャンセルについて:2024年9月18日(水)までのキャンセルは無料。
8.その他:交流会においてアルコール類の提供があります。アルコールを呑まれる方は自家用車・バイク等でのご移動は禁止といたします。
お問合せ先:自動車技術会 育成交流事業 e-mail: kisokouza@gakkai-web.net
2024年度 自動車工学基礎講座
講座内容
6つのパートで構成されており、パートごとに選択可能です。
オンデマンド受講方式とし、お申込みのパートについて期間中であればいつでも受講できます。
法律やライティングスキルなど、要素技術外の領域についても学んでいただけるように工夫しました。
プログラム(予定)
日程・領域 | 科目(講義時間) | 講師(所属)※敬称略 |
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パート1 共通領域 6科目360分 |
デザイン概論(60分) | 自動車技術会デザイン部門委員会 |
モビリティと技術者倫理(60分) | 本澤 養樹 (滋賀医科大学) | |
環境・リサイクル概論(60分) | 堂坂 健児(本田技研工業) | |
自動車技術の標準化(60分) | 黒田 優香 (日本規格協会) | |
論理的文章を書くためのメソッドとは(60分) | 大森 一弘(日本漢字能力検定協会) | |
最新の自動車技術と法律の関係(60分) | 須川 賢洋(新潟大学) | |
パート2 生産技術・ 材料領域 6科目360分 |
生産技術概要(60分) | 蛭川 浩治 (トヨタ自動車) |
材料と加工法1(60分) | 藤川 真一郎 (日産自動車) | |
材料と加工法2(60分) | 倉橋 秀範 (本田技研工業) | |
CAD/CAM/CAEを用いた加工工程1(60分) | 遠藤 朝彦 (日野自動車) | |
CAD/CAM/CAEを用いた加工工程2(60分) | 新堀 直彦 (日野自動車) | |
組立(60分) | 蛭川 浩治(トヨタ自動車) | |
パート3 熱機関・ 動力伝達系領域 7科目330分 |
エンジン概論(40分)、ガソリン機関(50分)、ディ-ゼル機関(30分) | 吉田 幸司 (日本大学) |
燃焼と排気(45分)、新燃料・新方式原動機(45分) | 小熊 光晴 (産業技術総合研究所) | |
走行性能(60分)、動力伝達装置(60分) | 佐藤 恭一 (横浜国立大学) | |
パート4 車両開発・ 車体・ シャシ領域 6科目360分 |
商品企画・車両計画(75分)、車体設計(45分) | 坂井 滋 ((元)日産自動車) |
衝突安全(60分) | 水野 幸治 (名古屋大学) | |
制動性能(60分) | 川口 裕 (東京電機大学) | |
振動騒音概論(60分) | 近藤 孝 (本田技研工業) | |
サスペンション(60分) | 堀内 伸一郎(日本大学) | |
パート5 運動性能・ 人間工学HMI領域 6科目420分 |
運動性能(120分) | 酒井 英樹 (近畿大学) |
タイヤ力学(60分) | 近森 順 ((元)成蹊大学・芝浦工業大学) |
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ドライバ-自動車系(60分) | 近森 順 ((元)成蹊大学・芝浦工業大学) |
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人間工学概論(60分) | 石橋 基範 (日本大学) | |
自律系生理指標の応用(60分) | 湯田 恵美(東北大学) | |
人間の制御特性と遠隔・非接触生体情報計測(60分) | 吉澤 誠(東北大学) | |
パート6 エンジニアリング、制御・ エレクトロ二クス・ ソフトウェア領域 6科目420分 |
システムズエンジニアリング概論(120分) | 西村 秀和 (慶應義塾大学大学院) |
CASE技術概論(60分) | 杉沼 浩司 (日本大学) | |
自動車サイバーセキュリティ概論(60分) | 倉地 亮 (名古屋大学大学院) | |
制御工学(60分)、予防安全システムとセンシング技術(60分) | 中村 哲也 (名古屋大学) | |
高度交通システム(ITS)概論(60分) | 清原 良三(神奈川工科大学) |
開催概要
会期 | 2024年7⽉8⽇(⽉)〜7月26日(⾦) |
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会場 | オンライン(オンデマンド形式) 受講にはChrome, Edge, Safari等の最新バージョンのブラウザが必要です。 |
参加費 ※PDFテキスト込 |
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申込方法・申込期限 | 終了いたしました。 参加申込締切⽇:2024年7⽉1⽇(月)17時 |
キャンセル | 参加申込キャンセルについて
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主催 | 公益社団法人 自動車技術会 |
企画 | 技術者育成委員会 |
問合せ先 | 講座事務局 kisokouza@gakkai-web.net |