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Vol.13 No.3

排気・環境・後処理(その1)
小川 英之
Hideyuki OGAWA
北海道大学
Hokkaido University

講演紹介(1)

 三浦ら(1)は、反応管を用いてアンモニアエンジンを想定したSCR触媒による排ガスの浄化特性を検討している。図1は、NOxが500ppm、酸素が1%存在するモデル排ガス中でアンモニア濃度を変化させた結果であるが、アンモニアがNOxと等モルとなる500ppmの場合にいずれの成分も非常に低レベルになっている。一方、実際のアンモニアエンジンでは、NOxに対してアンモニアが過剰になることが予想されるが、その場合は過剰分のアンモニアの半分以上がそのまま排出される結果になっている。図2はNOxに対してアンモニアが過剰な場合に酸素濃度を変化させた結果であるが、残留アンモニアは酸素濃度の増加により減少している。なお、ここには図示していないが、酸素濃度増加のほかに触媒温度を上昇させることによりアンモニアの浄化率が向上することも示している。

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【参考文献】
(1)三浦 美理、青木 瑞葵、山根 祥太、植田 達実、高橋 和夫:アンモニアを燃料とするエンジン燃焼排ガスの触媒による浄化、第33回内燃機関シンポジウム予稿集、講演番号27