TOP > バックナンバー > Vol.13 No.3 > SI機関(その2))
八房ら(1)は過給ガソリン機関において、高速高負荷運転時に発生する極めて大きな圧力振動を伴う異常燃焼(高速ノック)の発生原因を、可視化・圧力・イオンプローブ計測を用いて調査した。高速ノックが発生しないサイクルにおいても圧力振幅の小さい異常燃焼(第1異常燃焼)が起こっている。高速ノックサイクルでは、2回の異常燃焼が発生しており、2回目の異常燃焼によって強い圧力振動が誘発されているという。また2回目の異常燃焼は、未燃ガスの自着火であると考えている(図1)。RDE(Real Driving Emission)規制の導入により、エンリッチメントに頼らず、高速ノックを回避する技術が必要とされている。本研究で得られた知見は有益であると思われる。
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