TOP > バックナンバー > Vol.14 No.1 > カーボンニュートラル燃料 1
脇坂ら(1)はディーゼルエンジン用のe-fuelとして研究されているオキシメチレンジメチルエーテル(OME3-5)の低エミッション性能について評価した。過給圧固定、EGR率を変化させた場合において、軽油への混合割合を増やすほどNOxの排出は低減するが、NOxが100ppm以下になると、未燃炭化水素は急激に増加する傾向を確認した(図1)。この未燃炭化水素の増加は図示熱効率の低下に直結することを図2で示しており、EGR率を増加させ、NOxを低減していくと、30ppm以下で図示熱効率が急激に低下することが分かる。NOxと未燃炭化水素を同時低減するための対策として、高EGR率、高過給化(希薄化)が有効と考え、両者のトレードオフに関する試験結果(図3)を得た。未燃炭素率<1%とNOx<10ppmの同時低減が図れることを実証した。
コメントを書く