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Vol.15 No.2

三元触媒
森 雄一
Yuichi MORI
堀場製作所/本誌編集委員
HORIBA,Ltd./JSAE ER Editorial Committee

講演紹介(1)三元触媒

 青山ら(1)は、三元触媒の排ガス浄化性能向上を目指し、酸素吸蔵能(OSC)を有する三元触媒の軸方向に対する浄化性能を評価した。触媒流入ガスの空燃比を高速で切り替えるパータベーション条件のもと、異なる長さの触媒(Cata.①: 34.2mm、Cata.②:42.9mm)を用いて実験を実施。Rich/Leanの雰囲気を交互に切り替えることで各化学種(CO、NO、C3H6)の浄化率を測定した。その結果、触媒の長さにかかわらず、各化学種の平均浄化率がほぼ同等であり、短い触媒でも十分な浄化性能が得られることが示された(図1)。また、触媒全体にOSCがあることから浄化率の挙動がスパイク状に変化する(図2)と示唆している。この浄化性能に対するOSCの寄与度の調査は今後実施される予定である。

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【参考文献】
(1) 青山 颯汰、草鹿 仁:パータベーションにおける吸蔵酸素が三元触媒の浄化性能に及ぼす影響、2024年秋季大大会学術講演会講演予稿集、No.20246303