TOP > バックナンバー > Vol.15 No.4 > 排気・後処理2
藤川ら(1)は直噴ガソリンエンジンにおいて可変動弁機構を用いた筒内状態量制御による冷間エミッション改善技術について、燃焼安定性、触媒早期暖機に必要な排ガス温度、THC以外の有害排気物、燃費を考慮した冷間始動時から暖機完了までの状態量制御方法を検討している。五つのバルブタイミング(基準条件:Base、吸気開弁時期の遅角化:LIVO、負のバルブオーバラップ:sNVO、排気開弁時期の遅角化:LEVO、吸排気開弁時期の遅角化LIVO+LEVO)での各緒性能の特徴を単気筒Eng.で分析し、その特徴とエンジンが要求する特性を踏まえた状態量制御方法について独創的な一例を提案している。エンジン始動直後は燃料が蒸発しにくい環境下で燃料増量を抑制して安定燃焼させる必要からLIVOで運転する、次に触媒での早期浄化のため排ガス温度昇温の要求から LIVOで点火時期リタード運転を行うが、燃費悪化抑制のため、エンジン冷却水温、触媒温度が昇温するにしたがい、燃費が良くNOx低減も可能なsNVOに移行する。水温上昇とともに内部EGRによる自着火を回避するため、徐々に内部 EGR量を減らし、Base運転状態に移行する。これらの状態量制御により、冷間エミッションの低減と低燃費の実現が期待される。
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