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ダットサンDB-5型

  • ダットサンDB-5型

昭和22年の自動車取締令改正により、1500cc以下の小型自動車が生産可能になったのを受けて(それまでは750ccまで)、『ダットサン・スタンダードセダンDA型』が誕生した。この車には燃料消費量を節約する目的で、コントロールバルブ装置をメーター盤の下に吊るし、レバーを操作して燃料の噴出量を加減するミクスチャーコントロール(MC装置)を採用した。
その翌年、新たにキャブフロントから全部設計された『ダットサン・デラックスセダンDB型』が造られた。DB型のボディは三菱重工で造られ、当時米国で生産された小型乗用車「クロスレイ」に似ていた。
1950年(昭和25年)には排気量を722ccから860ccへとアップし(DB-2型)、シャシーも補強された。
1951年(昭和26年)にはタクシー界の要望に応じて4ドア化したDB-4型を発売。
1953年(昭和28年)、25psエンジンを積んだDB-5は旧モデルDB-4に約350点の改良を加え登場。ボディを生産していた三菱重工業は、サイドメンバを一体でプレスする方式を採用した。
その後、1954年(昭和29年)DB-6型で生産が終了。
こうして何回かの小変更を経て、ダットサン乗用車の命脈をつないできた貴重な車である。

保管場所 日産自動車(株)宣伝部 (〒104-8023 東京都中央区銀座6-17-1)
製作(製造)年 1953
製作者(社) 日産自動車株式会社
資料の種類 量産品
現状 保存・非公開
車名 / 製作
車名
ダットサンDB5
モデル名
DB-5型
会社名
日産自動車(株)
製作年
1953
車種・用途
乗用車
実車所在/模型
日産自動車・座間
型式 / 重量
スタイル
セダン
ドア数
4ドア
乗員
4名
車両重量
890kg
車体 / 寸法
構造
鋼板-フレーム
バンパー
あり
ステップ
なし
全長
3,805mm
全幅
1,480mm
全高
1,560mm
タイヤサイズ
550-15-4PR
車体 / 車軸 / 操縦 / 付属
フレーム
梯子型キックアップ
前軸
I型断面逆エリオット式
後軸
半浮動式
軸距
2,150mm
前トレッドx後トレッド
1,048×1,180mm
車高調整
なし
ステアリング
ウォーム&セクター式
ダンパー
筒型
走行安定装置
なし
機関 / 寸法 / 出力
原動機名
D-10型
冷却/気筒配列
水冷/直列4気筒
弁機構
SV
気化器
ソレックスVA26-1
内径x行程
60×76mm
排気量
860cc
点火系
高圧蓄電池式
最高出力/回転数
25PS/4,000rpm
最大トルク/回転数
5.1kgm/2,400rpm
過給機
なし
可変システム
なし
燃料タンク容量
18L
ハイブリッド
ハイブリッドシステム形式
なし
駆動系
変速機
4速
性能
モード燃費
-
参考文献1)『日産自動車30年史』日産自動車、1965年 2)『ダットサンの50年』(別冊CG)二玄社、1983年 3)『ダットサン変遷史』モーターエイジ35号
その他事項シャシー重量:475kg;前照灯:2灯式;ワイパー:電動;足ブレーキ:油圧式四輪制動;手ブレーキ:機械式後二輪制動;最終減速:6.5;最高速度:78km/h;燃費率:19km/L