保管場所 | - |
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製作(製造)年 | 2013 |
製作者(社) | 日産自動車株式会社 |
資料の種類 | 量産品 |
現状 | 市販中 |
型式 |
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会社名 / 制作 |
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機能・作用等 | 従来のステアリングは、防振支持などの機構部品の影響によりステアリング操作に対しタイヤの応答遅れや定常偏差があった。本システムでは直接タイヤを動かすことにより、操舵初期から転舵角の遅れや偏差を小さくして、ドライバー操作の狙い通りに車両を動かすことを可能とした。また従来ステアリングでは、不整路通過時の進路乱れの影響がタイヤからステアリングホイールに伝わりキックバックとなっていた。本システムでは高剛性なタイヤ制御をしているため進路乱れが小さく、また独立制御している操舵力に不要な情報を戻さないため、ステアリングホイールがキックバック等で動かされることは無い。 また、世界初の機能としてアクティブレーンコントロールがある。これは、車線と自車の進路のずれを低減するように前輪の角度とハンドルトルクに微小な補正を行い、高速道路をより少ない修正操作で安定して走行できるように支援を行うシステムである。 ステアリングシステムは複数のECUが常に相互監視し、いずれかに故障や異常が発生するとほかのECUが即座に制御することで、高い信頼性を備えている。万一電気が供給されなくなったときにはクラッチが作動し、ステアリングとタイヤが機械的につながり、ステアリング操作ができる。 |
エピソード・話題性 | 第64回 自動車技術会賞 技術開発賞受賞、 2015年次RJCテクノロジーオブザイヤー 受賞 |
参考文献 | 日産自動車ホームページ、日産技報 No.60 (2014-03) |