保管場所 | いすゞ自動車株式会社(〒210-8524 川崎市川崎区殿町3-25-1) |
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製作(製造)年 | 1971 |
製作者(社) | いすゞ自動車株式会社 |
資料の種類 | 文献 |
現状 | 保存・非公開 |
型式 / 製作 |
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エピソード・話題性 | ・カーエレクトロニクスの進展を予測し,当時としては挑戦的な試みであった電子技術をいち早く自動車へ応用し,117クーペ搭載のG161WEエンジンで日本初の商品化 ・米国に続き日本で問題になり始めた排出ガス規制に対応 |
特徴 | ・従来のキャリブレータでは成しえなかった精密な空燃比をコントロールできる燃料供給システム ・排ガス、出力、ドライバビリティの両立 |
参考文献 | 河合英一、山本昌吾、水谷集治 「第5章 カーエレクトロニクス」自動車工学全書第10巻、P.260-263、1980.5 |
その他事項 | 協力者:ヂーゼル機器㈱; 技術概要: エンジンのあらゆる状態(負荷、回転数、冷却水温、始動状態等)を電気量に変換し、電子制御装置(ECU)により吸入空気に見合ったガソリン量を決定し、各気筒ごとの吸気管に噴射する装置; 基本制御: 吸気管吸入空気の負圧をマニフォルドプレッシャーセンサで検出し、それを電気信号に変換してコントロールユニットに送る。ユニットでは、あらかじめ運転状態(負圧)に応じて設定されている空燃比となるようにフューエル・インジェクタの開弁時間を計算して指示する。この一方で、フューエル・インジェクタ部分には燃料が常に220kPaの差圧になるように送り込まれていて、コントロールユニットが制御する開弁時間によって流量をコントロールする。; 補正制御: (1)燃料増量補正 暖機運転中で冷却水の温度が低いとき、また吸入外気が低い時は、温度センサが働き、増量が行われる。エンジンが冷えた状態での始動には、スタートインジェクタが作動しやはり増量となる。始動後もしばらくの間回転を安定させるために始動後増量が行われる。水温が上がりきっていない場合は発進を円滑にするためアフターアイドル増量補正が行われる。 (2)燃料カット補正 減速時には燃料の供給を止め、排ガス浄化と燃費向上を図る。これは水温が上がるに従って燃料カット回転数が下がるようになっている。 (3)空気流量補正 暖気運転中はエアレギュレータによりスロットルバルプをバイパスさせた補正空気によりアイドル回転数を上げ、暖気を早める。 |