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ESCOT-Ⅵ(電子制御式変速操作装置)

  • ESCOT-Ⅵ(電子制御式変速操作装置)

日本初の大型トラック用電子制御式多段変速機ESCOTに、全自動化並びに更なる運転環境認識機能を追加した直結式12段トランスミッションである。初代モデルから継続的な改良が加えられ、6代目を迎えた。ハードウエアにおいては5代目からグローバル品と共用化を図ったが、ソフトウエアにおいては4代目までの国産開発品での技術的な経験を継承した。

車両重量並びに道路勾配を検出し逐次最適化を図ることで、運転者の疲労軽減や安全性向上だけでなく、燃費最適化を実現した。また、先読み技術も適用し、更なる加速・減速の最適化を図ることで燃費向上を図っている。また、変速時間を短くすることで、自動変速機の弱点である意図しない空走感や変速ショックを減らし、登降坂路におけるドライバーへのストレス軽減を図っている。

保管場所
製作(製造)年 2017
製作者(社) UDトラックス株式会社
資料の種類 量産品
現状 量産品
名称 / 製作
型式名
AT612F
会社名
UDトラックス㈱
適用車種
大型トラックおよびトラクタ
製作年
2017
実用化年
2017
装置構成変速本体(機械式変速機)、操作部(運転席)、指示部(運転席)、制御部(電子制御ユニット)、エンジン制御部(電子ガバナ用)、クラッチ制御部
仕様
変速・作動方式
種類:レンジシフト式スプリッタ付前進12段変速機、ギヤシフト方式:電子制御電磁空気式
伝達方式
常時噛合式
変速数
前進12段・後進2段
変速比(前進)
1L/1H:14.941/11.729、2L/2H:9.036/7.094、3L/3H:5.538/4.348、4L/4H:3.436/2.698、5L/5H:2.078/1.632、6L/6H:1.274/1.000
変速比(後進)
RevL/RevH:17.485/13.727
操作方式
シフトレバー式(非常用手動SW)、シフトパターン(図解)、歯車選択方式(車速及びエンジン速度)
効能
機能・作用等
全自動発進及び変速機能付き
エピソード・話題性大型商用車として、国内初GPSと連動して一度走行した道路を自己学習することで、次回走行における変速制御(加速、減速)を最適化することで省燃費走行をサポートできる機能が追加された。
特徴ハイデューティ4連式クラッチ制御バルブを装着し、きめ細かな半クラッチ制御を実現した。
参考文献特になし
その他事項特になし